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科学が教えてくれる、夏をもう少しだけ味わう8つの習慣
今月はちょっと肩の力を抜いて UCバークレー校のGreater Good Science Center(GGSC)が8月に公開した記事「Eight Fun Ways to Keep Your Summer Alive」をご紹介します。 夏の過ごし方にまつわる8つの習慣が、実は科学的にも心身の健康によい効果を持つことを紹介する内容です。今月は、少し肩の力を抜いて‥。 科学が裏づける、8つの小さな夏の楽しみ方 ① 生演奏を聴く: 無料の野外コンサートでも、聴衆と一体になる「集合的沸騰(collective effervescence)」がもたらす高揚感は、1週間ほど持続するといわれています。 ② 水辺で過ごす: 川・湖・海などの「ブルースペース」に身を置くことは、心身の回復・落ち着き・精神的なエネルギーの向上と関連することが、19カ国を対象にした最新研究でも示されています。 ③ 夜空を見上げる: 「夜空とのつながり指数」が高い人ほど、精神的な幸福感が高い傾向にあるという研究があります。8月はペルセウス座流星群の季節でもあります。 ④ 屋外で誰かと食事
8月27日


関西発、世界へ
ATDジャパン関西チャプター、新プロジェクト始動 この秋、ATD-MNJ「関西チャプター」の活動が新しいフェーズに入ります。単発の学びの場から、約8ヶ月間の継続プロジェクトへ。今回はその全貌をご紹介します。 「価値の空洞化」という世界共通の問い 生成AIの急速な普及により、あらゆる業務の効率は極限まで高まっています。 その一方で、組織の「意味」や「固有の価値観」が失われていく——私たちはこれを「価値の空洞化(Value Hollowing)」と呼んでいます。 効率は上がっているのに、なぜか組織としての手応えが薄れていく。これは世界共通の脅威として、いま多くのTalent Development専門家が向き合っている問いです。 関西チャプターでは、この世界共通の問いに対して、「日本・関西が誇る超老舗企業」の知恵から光を当てるプロジェクトを立ち上げました。 AIが代替できない「5つの組織サバイバルスキル」 これらの老舗企業の知恵から、AIがどれほど進化しても代替できない人間の力を「組織サバイバルスキル」として体系化することが、このプロジェクトの目的で
8月27日


「上司をマネジメントする」は、部下の仕事である
HBR特集「ボスマネジメント」 1980年の名著と2026年の新研究から DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(HBR)2026年9月号の特集は「ボスマネジメント」。上司との関係は、部下が受け身で耐えるものではなく、主体的にマネジメントすべき対象である——この特集で紹介されている2本の論文は、46年の時を隔てながら、驚くほど一貫したメッセージを伝えています。 1980年の名著:「上司をマネジメントする」 ジョン・J・ガバロとジョン・P・コッターによる本稿は、1980年のマッキンゼー賞(現HBR賞)を受賞した古典的論文の再掲です。核心にあるのは「相互依存」という視点。 上司と部下は、互いに不完全で間違いを犯しうる人間同士でありながら、相互に依存し合っている関係にある——この認識を欠くと、部下は上司との関係を管理するのを嫌がるか、うまく管理できないかのいずれかに陥ります。 論文は、優秀な製造リーダーであったフランク・ギボンズと、その部下フィリップ・ボネビーの実例を紹介します。ボネビーは新製品計画の遅延をめぐってギボンズと対立し、わずか1年2カ
8月27日


なぜ同じ言葉が「最高の上司」にも「最悪の上司」にもなるのか
今年出会った、あるいは読み返した5つのリーダーシップに関する書籍・論文があります。山口周氏の最新刊、エドガー・H・シャインの遺作となる新版、Center for Creative Leadership(CCL)の最新レポート2本、そして徳岡晃一郎氏の理論。 バラバラに読んでいたはずのこれらに、実はひとつの共通した動きが流れていることに気づきました。今回はその横断的な視点をご紹介します。 リーダーシップは「行為」ではなく「関係」だった 山口周氏の最新刊『コンテキスト・リーダーシップ 「最高の上司」と「最悪の上司」は文脈で決まる』(光文社新書)で、根本的な問いを投げかけます。 同じ言葉、同じ行動をとったとしても、個人間の関係史・組織の状況・社会や時代背景という3層の「文脈(コンテキスト)」次第で、その受け取られ方は正反対になる。 真のリーダーとは、正しい行動の型を知っている人ではなく、「文脈を読み解き、編集する力」を持つ人だという指摘です。 組織心理学の泰斗エドガー・H・シャインの遺作となった『謙虚なリーダーシップ[新版]』(英治出版)も、同じ地平に
8月26日


ATD26参加報告【後編】:「変化をリードする」知と対話をLAから
前編では、ATD26の基調講演と、リーダーシップの最前線で起きていた「収束」についてお伝えしました。 Ann Herrmann-NehdiとKarie Willyerd、接点のない脳科学者とCLOが、独立して「ヒーロー型リーダーの時代は終わり、オーケストレーターへ」「判断をAIにアウトソースするな」という同じ結論に辿り着いた話です。 後編では、その先にある「具体の問い」——Stay Humanとは実際に何をすることなのか——を、エンパシー、ニューロサイエンス、そして現場のマネージャーの実践という3つの角度からお届けします。 最後に、報告会を終えたあとも私の中で育っていった、もう一つの気づきについても触れさせてください。 エンパシー:感情ではなく、行動だ 「Stay Human」とは、具体的に何を指すのか。 これを真正面から定義したセッションがありました。タイトルは "The 'E' in the Room"。部屋の中のE、つまりEmpathy(エンパシー)です。 登壇したErin Thorpは、エンジニア出身。建設・土木というハードな技術系業界で
8月26日


ATD26参加報告【前編】:「変化をリードする」知と対話をLAから
2026年5月、ロサンゼルスで開催されたATD26(Association for Talent Development の国際カンファレンス)に参加してきました。 世界最大の人材開発カンファレンスに、今年もATD MNJ理事として、そして株式会社クラリティアンの代表として足を運びました。 帰国後の6月25日、単独の報告会を開催し、約2時間、現地で得た学びを自分なりの視点で整理してお伝えしました。今回は、その報告会の内容をベースにしながら、報告会という場では言い切れなかった私自身の考えや、その後も続けた探究のプロセスも織り交ぜて、あらためて文章の形に残しておきたいと思って書いています。 前編・後編の2本立てでお届けします。前編では、基調講演のハイライトと、リーダーシップの最前線で何が語られていたかを。後編では、エンパシー、ニューロサイエンス、そして現場での実践までを扱います。長くなりますが、最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。 ATD(Association for Talent Development)は、L&Dグローバル最大級の組織で従
8月26日


学習費用は$408減、でも学習時間は3時間増——ATD 2026 State of the Industryから読む人材開発の今と優先課題とは
ATDが毎年発行する「State of the Industry」は、世界の人材開発(TD)部門のベンチマークデータをまとめた、業界標準のレポートです。2026年版(対象:2025年の340組織のデータ)からは、人材開発の現場で何が起きているか——その複雑な実態が浮かび上がります。 2025年の主要ベンチマーク:数字で見る人材開発の現在地 費用が大幅に下がっているにもかかわらず、学習時間は増えている——この「逆転現象」が今年の最大の特徴です。 ATDはその背景として、バーチャル型インストラクターリード研修の普及による出張コストの削減、TD部門の人員削減による人件費の低下、そして管理プロセスの自動化による効率化を挙げています。 学習時間の増加 学習時間は2021年の17.4時間、2022年の20.7時間、2023年の32.9時間という高い水準から、2024年に13.7時間へと急落し、2025年に16.7時間へ回復しています。 この変動の背景には、コロナ禍後の学習形態の移行と、組織の学習文化の成熟度が反映されていると考えられます。...
6月5日


AIを定着させるのはツールではなくマネージャー:エンゲージメント低下の構造と3つの実践策
「AIを導入したが、現場が変わらない」——そう感じているリーダーは少なくないでしょう。Gallupが発表した「Employee Engagement Strategies 2026」は、その理由と、具体的な打ち手を示した実践的なレポートです。エンゲージメント低下の4つの根本原因を解説し、AI採用の成否を分けるマネジャーの役割に光を当てます。 なぜ従業員は「離れて」いくのか?:4つのテーマ Gallupは何千人もの従業員に「職場とのつながりを高めるために、今の職場経験に何が足りないか」と問いかけました。その回答は4つのテーマに集約されます。 組織文化(32%):職場が孤立的・非人格的で、つながりが感じられない。特にZ世代(44%)やリモートワーカー(41%)に顕著。 リーダーシップの透明性(29%):リーダーからの明確で誠実な情報共有が不足している。変化の理由が見えないと信頼が損なわれる。 リソースへの投資(25%):給与・ツール・人員など、組織が人への投資を怠っていると従業員は感じている。 フィードバック・承認・成長機会の不足。年に1〜2回の評価
6月5日


日本のエンゲージメントは8%——世界最低水準が続く中で、何が変わり、何が変わっていないのか
Gallupが毎年発表する「State of the Global Workplace」は、160カ国以上の従業員データをもとにした、世界最大規模の職場実態調査です。2026年版(2025年データ)では、グローバル全体のエンゲージメントが2年連続で低下するという、調査史上初めての事態が記録されました。そして日本のデータは、その文脈においてあらためて、私たちに重い問いを突きつけています。 日本のエンゲージメント:8%という数字が意味すること 8% 日本の従業員エンゲージメント率(2025年) 2012年以来、5〜6%台で推移してきた水準から微増 20% グローバル平均のエンゲージメント率(2025年) 日本はその半分以下 12年以上 日本が世界最低水準に低迷してきた期間 (2012年〜現在) 8%。これは、日本の職場で働く10人のうち、仕事に心理的にコミットしているのはわずか 1人にも満たないという現実を意味します。 日本のエンゲージメント率は、2012年のGallup調査開始以来、一貫して5〜6%台という世界最低水準に低迷してきました。2025年
6月5日


AI時代に価値を放つ「ヒューマン・プレミアム」 ——Patrick Lynch氏が語る3つのCとTHRIVEフレームワーク
「AIが普及した時代に、人間ならではの価値とは何か?」 「AIが普及した時代に、人間ならではの価値とは何か?」——この問いに、ATDポッドキャスト『Talent Development Leader』でPatrick Lynch氏が鮮明な答えを提示しています。L&Dリーダーとして活躍するLynch氏の言葉は、AIを脅威として捉えるのではなく、人間の役割の「再定義」として積極的に受け取るよう私たちを促します。 アリス効果(The Alice Effect):驚きはコモディティになる Lynch氏はまず「アリス効果」という概念を紹介します。ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』に登場する女王が「驚くべきことを毎朝6つ信じる練習をしている」と語る場面から着想を得た考え方です。 AIの機能は驚異的な速さで進化しています。しかし人間は、驚異的な体験にもすぐに「慣れて」しまいます。誰もがAIを使って高速に文書を作り、コンテンツを大量生成できるようになると、それ自体はもはや差別化要素にはなりません。 Lynch氏はこれを「AI Slop(AIゴミコンテンツ)
4月28日


「AIリテラシーなき導入」の隠れたコスト ——L&D専門家が今すぐ動くべき理由
「AIツールを導入した。 でも誰も使いこなしていない——」。 こんな声、聞いたことはありませんか? AIが職場に急速に浸透する今、最も危険な落とし穴は技術の欠如ではなく、「AIリテラシーの欠如」です。 30年以上のL&D経験を持つDebbie Richards氏が、ATDのプレイブック(2025年)で鋭く警鐘を鳴らしています。 現実のギャップ:導入率80%、稼働率16% Gartnerの調査によると、80%以上の企業がMicrosoft Copilotをパイロット導入または導入計画中です。 しかし、フル稼働(Full Production)に至っているのはわずか16%。 Richards氏が支援した複数の組織での事例では、CopilotをTeams・Outlook・Wordで有効化したにもかかわらず、従業員教育はほぼゼロ。ある者は無視し、ある者は「魔法の箱」として扱いました。 技術の失敗ではなかった。——それはリテラシーの失敗だった。 「チェーンソー」のたとえ Richards氏はAIをパワーツール(電動工具)に例えます。 "AIはパワーツールだ
4月28日


「人間 vs テクノロジー」から「人間 × テクノロジー」へ ——ATD調査が示す学習設計の最適解
「対面か、オンラインか」——この問いは、コロナ禍を経た今もL&D(学習・人材開発)の現場で繰り返されます。しかし、ATDが2026年1月に発表した調査報告書『Human-Tech Interface』は、この問いの立て方自体を変えることを求めています。 445名のTD専門家と471名の学習者(いずれも米国)を対象にしたこの調査は、「最適なモダリティは目的と文脈次第」という明確な結論を示しています。 調査概要 対象者: TD(タレントディベロップメント)専門家 445名 + 学習者(一般就労者) 471名 実施時期: 2025年8〜9月 発行:ATD Research(Association for Talent Development) 2026年1月 スポンサー:Insights(Insights Discovery® を提供する組織開発企業) Key Finding 1:学習モダリティの選択 TD専門家が見る現状 組織が提供する学習手段として、最も多いのは「対面・バーチャル・ハイブリッドの人間主導型(Human-facilitated)」で8
4月28日


世界幸福度報告書2026が問いかけること ——「SNSと幸福」が職場とリーダーシップに突きつけるもの
毎年3月に発表される世界幸福度報告書(World Happiness Report)は、136か国・約10万人のデータをもとに、人々の幸福度を国際比較する権威ある調査です。2026年版のテーマは「幸福とソーシャルメディア(Happiness and Social Media)」。今回の報告書は、北欧諸国の幸福優位を確認しながら、英語圏の若者に起きている「静かな幸福の崩壊」とそのデジタル的背景を鋭く問い直しています。 今年のランキング:フィンランド首位維持、日本は61位 フィンランドが引き続き首位。アイスランド・デンマーク・コスタリカ・スウェーデン・ノルウェーが続き、北欧モデルの強さが際立ちます。コスタリカが4位に浮上したことは、ラテンアメリカ国としては過去最高順位の快挙です。 日本は61位(スコア6.130)。経済大国でありながら中位に留まる構造は変わらず、「物質的豊かさと幸福の乖離」という日本固有の課題を改めて示しています。 衝撃のデータ:英語圏・西欧の若者幸福度が急落 136か国における「25歳未満の幸福度変化ランキング」において、米国・カナ
4月28日


AIが変える人材開発の未来 「戦略的ラーニングアーキテクト」という新たな役割
はじめに:「研修の担い手」から「学習の設計者」へ AIの急速な進化は、Learning & Development(L&D)の世界を根本から変えつつあります。ATD(Association for Talent Development)の TD at Work最新号 では、L&D担当者がAIを活用して「戦略的ラーニングアーキテクト(Strategic Learning Architect)」へと進化するための具体的フレームワークが提示されています。 これはただのツール活用の話ではありません。組織の学習文化そのものをどう設計し、どうガバナンスし、どう継続的に価値を生み出すか――その全体設計者としての役割が、今L&Dに求められているのです。 AIがもたらすL&Dの3つの変革軸 Debbie Richards氏は、AIがL&Dにもたらす変革を3つの軸で整理しています。 ① Enablement(イネーブルメント):学習者の可能性を解き放つ AIによるパーソナライズド・ラーニングは、一人ひとりの学習者のペース・スタイル・ニーズに合わせたコンテンツ提供を可
3月4日


フォロワーが求める4つのニーズとは? Gallup「Global Leadership Report 2025」が示すリーダーシップの本質
はじめに:「フォロワーの視点」からリーダーシップを問い直す Gallup社はWorld Governments Summit 2025との共同研究として 「Global Leadership Report: What Followers Want」 を発表しました。52カ国・72,439件の回答を分析した大規模調査であり、国・文化・年齢・リーダーの種別を超えて共通する「フォロワーの根本的なニーズ」を明らかにしています。 リーダーシップとは、権威や肩書きによって成立するものではなく、フォロワーが自らの意志でリーダーを信頼し、その方向に向かうことで初めて機能します。では、世界中のフォロワーはリーダーに何を求めているのでしょうか。 調査概要:Gallup Global Leadership Report 2025 調査対象国:52カ国(30言語で実施) 調査主体:Gallup × World Governments Summit 2025 回答数:72,439件 調査手法:Webアンケート(25カ国)+対面インタビュー(27カ国) 各国サンプル数:n=
3月4日


AIコーチングは人間コーチの代わりになるのか? 世界最大級の人材開発研究(ATD)が示した答え - ATD25続編
ATD25で最もホットだったテーマ「AIコーチング」 2025年5月、ワシントンDCで開催されたATD International Conference(ATD25)。世界83カ国・8,400名が集結したこの会議で、私個人が持ち帰ったテーマの中でも最も印象深かったテーマの一つが「AIコーチング」でした。 帰国後に開催したATD25報告会(参加者70名以上)でも、参加者から最も多く寄せられた質問がこの質問でした。 「AIコーチは、人間のコーチを代替するのですか?」 本記事では、ATD25の学びをベースに、 ATD TD at Work 2025年11月号 (Lindsay Bernhagen & Al Dea著「Amplify Leadership Development With AI Coaching」)および McKinsey QuantumBlack (2025年8月)の最新知見を加えながら、この問いに正面から向き合います。 本記事は「ATD25レポート」の続編です。 ATD25全体の報告 は別のブログ記事をご覧ください。...
3月4日
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