11月:「感謝できる小さなことを見つけてみる」 〜幸せカレンダーより
- Satomi Uno

- 11月10日
- 読了時間: 3分
2025年11月テーマは『感謝できる小さなことを見つけてみる。』
Calendar(月刊幸せカレンダー)は、幸福への1日1日のガイド。
Greater Good Science Center(カルフォルニア大学バークレー校)が監修する、有意義な人生のための科学に基づいた実践法の中でも私のお気に入り。
毎日の行動にちょっとした意図を込めることで、幸福感や人間関係、心の健やかさが高まることが研究で示されています。
このカレンダーは、そんな小さな実践をサポートしてくれるツールです。

11月のテーマ:感謝できる小さなことは「人間関係」という普遍的なテーマと繋がっていると思います。最新の脳科学とテクノロジーの視点から掘り下げてみたいと思います。
今回は、2つのGGSC記事からサマリーをご紹介します。
リーダーとして、そしてコーチやコンサルタントとして、人との関わりは私たちの仕事の中核をなすものです。だからこそ、その本質を改めて理解し、同時に私たちを取り巻く技術環境の変化を見極め、そして私たちの取り組みの価値を適切に可視化することが、より効果的な支援やマネジメントにつながると信じています。
脳が渇望する「本物のつながり」
神経科学者ベン・レインの新著『脳が友人を必要とする理由』が明らかにしたのは、驚くべき事実です。私たちの脳は、人間関係のために最適化されている──これほどまでに、なのです。
オキシトシン、セロトニン、ドーパミン。これらの神経化学物質が、私たちを「つながりたい」と駆り立てます。しかし、ここに重要なポイントがあります。これらの物質は、対面での交流によって最も効果的に放出されるのです。
Zoomでの会議、電話、そしてテキストメッセージ。これらは便利ですが、脳が本当に求めているものを与えてはくれません。対面での会話の後と比べて、オンラインコミュニケーションの後では、人々は孤独感や悲しみを感じやすく、愛情や支えが不足していると感じる傾向にあるのです。
あなたのチームは、十分な「本物のつながり」を持てているでしょうか?リモートワークが常態化した今、意図的に対面での質の高い交流の機会を設計していますか?
AIコンパニオンが映し出す、私たちの孤独
一方で、興味深い現象が起きています。AIコンパニオン(Replika、Character.AIなど)の利用者が急増しているのです。
米国では18〜30歳の男性の31%、女性の23%が、恋愛相手を模したAIとチャットした経験があります。
これは単なる技術トレンドではありません。私たちの社会が抱える深刻な孤独の表れなのです。
興味深いのは、AIとの関係に対する両義的な評価です。感情的なサポートや親密さを感じる人がいる一方で、「Replikaは私をより孤独にさせた」という声も上がっています。最新の研究23論文のうち17が、AIコンパニオンの利用に否定的な影響を示唆しています。
ここから私たちが学ぶべきことは何でしょうか?
技術は人間関係を「補完」するときには有益ですが、「代替」しようとするときには問題となります。ビデオ通話やテキストも同じです。これらは人間関係を補完するツールであって、対面でのコミュニケーションの代わりにはならないのです。 【出典】




コメント